介護の主役はあなた」 ―アンケート調査結果―
健康教室(2009.10.21)より
ケアプランだいとう 田中 洋三
図-1はクリニック、ケアプランのそれぞれご回答いただいた年齢比率です。利用者の方の84%の方が後期高齢者の75歳以上の方々でした。また、図-2の生活状況を見ると利用者では夫婦2人(老老世帯)の31%と独居の20%を合わせると、半数の方が高齢世帯です。
このことは、介護保険を利用されている世帯は、年齢による生活力の低下があるようですし、背景としては介護を若い世代に頼みにくい世情が反映していると思います。
費用のこともお尋ねしました。費用には40歳以上の方が負担する介護保険料と実際に介護サービスを利用される際に発生する利用料の1割である一部負担金があります。
保険料については利用者の方々は負担感が強くなく、「やすい」「妥当」を合わせると47%に達し、クリニックの患者さんの26%とは大きな開きがあります。皆さんは負担されている介護保険料についてはどのように感じておられますか。そもそもご自分が負担されている介護保険料をご存じでしょうか。
利用料についてはどうでしょうか、実際には利用されていないクリニックの患者さんに妥当と思われる1ヶ月の利用料をお尋ねしました。5000円以下は19%で、10000円33%、20000円16%、30000円11%、30000円以上4%と続いています。利用者の方々には利用料の負担感をお聞きしました。図-3をご覧ください。「安い」14%と「妥当」61%を合わせると75%の方が現状を是認されています。ちなみに全体の平均の負担は11000円で、要介護5の方の平均は20073円です。
高齢者の方が障害を持ちながら、住み慣れた家で暮らし続けるにはさまざまなお気持ちや考えをお持ちで、それについてもお尋ねしました。
特に利用者ご自身のお気持ちや考えがどの程度反映されるか、言い換えれば「自己決定」や「自立心」について、私たちも関心を持ちました。

「なるべく人の世話になりたくない」の設問にはクリニックの患者さんの62%が「はい」と答えられたのに対して、サービスを利用されている方は22%で、人の世話にならざるを得ない心情が垣間見えます。また、アンケート結果は載せていませんが、利用の期待と満足度についてお聞きした項目でも利用者の期待や満足度が大きくなっています。
図-5をご覧ください。「一年先への思い」については、利用者の方々の回答率が高く、様々な思いを持ちながら生活されていることが伺われました。

一人で生活しにくくなって、他人の力、それも身内だけではなく、制度の助けを借りながら生活せざるを得ない時代になりました。
黙っていても人が良いようにしてくれるのは身内だからこそであって、他人には難しいように思います。
自分の人生を人任せにするのではなく、自分がどうなりたいか、どうありたいかを考えながら生活している人にはお手伝いしやすいです。身体が思うように動かなくなっても、自分の希望をしっかりと持つことが自立と考えています。私たちは、介護だけでなく、考えてゆくことのお手伝いもしながら皆様がより豊かな生活が送られるようお付き合いさせて頂きます。


