平成12年1月に立ち上げた乳がん患者の会「いちごの会」も、早や3年目を迎えることができました。
毎年1月に会員の更新を行っていますが、今年は5月現在で、姫路赤十字病院で手術を受けた人15人、 国立姫路病院から11人、姫路聖マリア病院、中央病院、赤穂市民病院、県立加古川病院から各1人ずつ、
計30人の会員がいます。
『ここに来て、みんなの話を聞いている内に、今まで―人で悩んでいたことが、自分だけではなかった と分り、それだけで気持ちが楽になって救われました。』と、「いちごの会」のような患者同士が
話し合える場の必要性を実感した、そんな会員たちの気持ちがここまで会を続ける原動力になったと思います。
会で何回か顔を合わせる内に、会員同士の間で信頼関係も自然に生まれてきて、この春には、思いもかけない大きな成果が得られました。
昨年12月の例会の席上で、昨年6月に国立姫路病院で手術をしたOさんが傷跡のことで悩んでいるという話をしていた時、口で説明をするより、
実物を見せた方が早いと、みんなに自分の傷跡を見せたのが始まりでした。その傷跡を見た姫路赤十字病院 で手術を受けた会員たちから、驚きの声が上がりました。自分たちの傷跡からは想像もできない程きれいだったからです。
すると、同じく国立姫路病院で昨年2月に手術をしたKさんも『私のも見て!』とみんなに公開。それを見た姫路赤十字病院で手術 をしたOさんが『なんでそんなにきれいなん?私なんかこれやで!』と、オープン。
それからは日赤派と国立派の傷の見せ合いに発展しました。結果は国立派の圧倒的勝利でした。
その翌月、今年の1月は以前から、「いちごの会」設立2周年記念行事として、国立姫路病院外料の和田先生の講演会を予定していました。
講演の後、日赤派のOさんが、前回の例会で起こったことを話しました。和田先生の答えは、『国立では以前から埋没 縫合というやりかたで、傷の縫い合わせをやっているからですよ。』ということでした。
日赤派のOさんが、次の診察日(3月)に12月の例会の話をした上で、『国立ではずっと以前から埋没縫合をやっているのに、なんで日赤では
できないんですか?手術の傷跡とは一生付き合っていかないといけないのに、女性としてはきれいな方が嬉し いやないですか。』 と、主治医の石塚先生に訴えました。その次の診察日(4月)、先生の方から『僕もOさんに話を聞いた翌週から埋没縫合に変えたよ。』
と言われたそうです。
私たちには間に合わなかったけれど、これから姫路赤十字病院で手術を受ける後輩 たちに、きれいな傷跡をプレゼントできました。手術を受けて形が変わってしまった
胸を見るだけで、充分落ち込んでいる私たちにとって、ムカデが這ったような傷跡よ り、横に細い線がー本だけスーと残っている傷跡の方がどれだけ救いになるか分りません。
今回このような大きな成果が得られたのは、第一に患者の一言で手術法を変えられた姫路赤十字病院外科の石塚先生の英断があったこと、第二にみんなの前で傷跡を公開
してくれた国立派のOさんの勇気、第三にそれを率直に主治医に訴えた日赤派のOさんの の行動カ、そして何より大事なことは、お互いの傷跡を見せ合える信頼関係を築いてきた、
「いちごの会」の存在そのものだと自負しています。
これからも、乳がんを体験した人達の心の支えになれる、そして何でも話し合える信頼関係を大切にしながら、地元に密着した活動を続けていきたいと思っています。
| 本当にすごい話ですね。患者の会の活動が、なんと、姫路の乳腺手術の方法を様変わりさせたのです。 全国に向かって大声でアピールしたいような快挙ですよ、これは。大頭
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