機関誌「花みずき」

「フレイル」をご存じですか?

訪問看護ステーションだいとう 看護師 林

 フレイルとは、年齢に伴って筋力や心身の活力が低下した状態のことです。
2014年に日本老年医学会が提唱して以来、介護予防のキーワードとして注目を集めています。

§ フレイルの語源
 虚弱(きょじゃく)・脆弱(ぜいじゃく)等の意味する「Frailty (フレイルティー)」とは、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を指しています。具体的には、足腰の筋力が衰えて、歩くのに杖が必要な状態です。

§ 分類と予防
1.身体的フレイル:筋力低下から起こる状態

・バランスのよい食事を
 高齢になり食が細くなって、本人には満腹感があっても、 栄養が十分に摂れていない場合は、身体を維持するために必要な栄養素が不足していることがあります。主食・副菜・たんぱく質・ビタミンD・カルシウム等、食材を工夫しましょう。

2.精神・心理的フレイル:認知機能の低下やうつから起きる状態
・日常生活に運動を
 日常的に運動習慣を取り入れることが大事です。足や腰の筋力をつけて、転倒、骨折で寝たきりにならないよう、歩く時間や距離を伸ばす等して、毎日続けられるやり方を少しずつ始めてみましょう。

3.オーラルフレイル:歯や口の衰えから起きる状態
・口腔・嚥下機能を保つケアを
 加齢とともに歯が抜ける等して、噛みづらくなると硬い食材が食べられなくなり、口の中でうまく飲み込めない状態になることがあります。飲み込む力(嚥下機能)が弱くなると、食べ物や飲み物が気管に入る「誤嚥」が起こることがあります。
予防するには…
• 口腔内の手入れや義歯を合わせる等、食べ物が噛みやすくなるようにケアをしましょう。
• 飲み込みづらさがあったら、そのままにせず、嚥下機能を保つリハビリをする等、食べる機能を低下させないようにしましょう。