患者が主人公


 

第14回 播磨とともに歩むケアと医療を考える会

『がん患者と家族のための疼痛緩和療法』
〜在宅での痛みとの上手な付き合い方〜

◎講演:田村亮さん(姫路聖マリア病院ホスピス病棟医長)

◎シンポジスト:家族、看護師、薬剤師、医師の立場から4名

◎日時:平成19年5月26日(土) 14:30〜16:30

◎場所:姫路市市民会館 中ホール

◎参加費:資料代として500円






 平成19年5月26日 姫路市市民会館 中ホールで行われた講演会とシンポジウムには、96名の方々が参加されました。

《テーマ》 「がん患者と家族のための疼痛緩和療法」 〜在宅での痛みと上手な付き合い方〜

 在宅でがんと闘って治療中の患者さんも、治療が限界になって療養中の患者さんも、痛みがなければ自分の家で自分らしく生活することができます。痛みを緩和する治療や生活環境の工夫でがんの痛みを減らすことができます。
今回の例会では、がんの痛みに焦点をあわせて在宅での療養を考えてみました。

○ 演者 田村 亮さん (姫路聖マリア病院ホスピス病棟医長)
○ シンポジスト
  ・ 家族の立場から  清水れい子さん
  ・ 薬剤師の立場から 安積容子さん (ぼうしや調剤薬局)
  ・ 看護師の立場から 中野朝恵 (だいとうクリニック)
  ・ 医師の立場から  田村亮さん
  
《報告》前立腺がん S.T.氏の療養について ご家族の体験談より
・ H17.10 〜 往診開始
・ 食欲はあることが多かったので、よく外食
・ H17.11 ホスピス病棟 田村医師と面談
“必ずしも入りっぱなしではないんですよ”と言われ、当初の悲壮な気持ちが和らぎ、ここにも一応のつながりを持てたことで安心した
・ 健康なときの生活をできるだけ崩さないように心がけていた奥さんは、お嫁さんや娘さんに介護を交代してもらってお稽古を継続、気分転換
・ H18.9 放射線治療のため入院
・ H18.10 ホスピス入院 痛みはかなり緩和。左下肢の急激な痛みには、レスキューが効果あり。
・ H18.11 帰宅
・ 部屋の壁に家族写真をたくさん飾ったり、季節のイベントをみんなで祝ったり、家族とのつながり大切にした。
・ 在宅療養におけるチームケアの重要性を感じた。医師、看護師、ケアマネージャーなどがカンファレンスも行い連携。
・ 家族が一番感謝する点は、在宅チームからの家族への励ましが絶えずあったので、あれほどの病状にありながら家族も明るかったこと。
・ 仲間の支えで、ご本人は民生委員をさいごまで務めることができた。

《参加者の感想:アンケートより》
・ がんによる死亡率が高いことは知っていても、患者さんがどんな生活をされているかは分からなかった。今回参加して、患者さんの生活、痛みとの闘いのすごさを少し推し量ることができた。ご家族の勇気ある体験談、ありがとうございます。
・ 鎮痛剤や補助薬のことがよく理解でき、痛みは我慢しなくてもよいことが分かった。
・ 在宅療養では、チーム医療が大切なことが分かった。
・ 医療者側と家族側の意見や思いが聞けた。
・ 痛みをコントロールしながら普通の生活ができるという希望が持てた。
・ モルヒネに対する考え方が、思い違いであったことに気付いた。
・ 今後は困難事例も聞かせてほしい。
・ 痛みに対する療法に熟知された開業医が少なく、困っている。
・ 未だ地方における在宅でのモルヒネ治療は困難だと思う。
・ 病院では最期を迎えたくない!
・ 今、学生だが将来ターミナルケアに関わりたい。            など

《次回予告》:8月11日、テーマ:高齢者看護について 黒田裕子さん

BACK

 
Top

だいとうクリニック